胃の中の犬。

c0177199_0392339.jpg


卵=一日一個。
孵化しかけの卵=グロいし、かわいそう。
鶏肉=美味しい。

思えば卵を産む鶏は、それこそ「卵を産む機械」のようだと思う。
普段自分たちは、何も感じずにひとつの卵を食べ物として食べる。
が、ベトナムでホ・ビ・ロン(孵化しかけの卵)の卵を割って、
羽が生えてるのが見えたり、頭はここか…なんてスプーンでやっていると、
それは食べ物というより、生き物の可能性と感じて「グロい」とか「かわいそう」とかなる。
でも鶏肉は美味しくいただける。

人間というのは普通、動物の世界からしたら、「神」の視点の高さだろう。
しかも、矛盾とエゴに満ちた自分勝手な「神」。

牛肉=大好き。
豚肉=よく食べる。
犬肉=かわいそう。ありえない。
羊肉=ラム(子羊)が美味しい。
魚肉=鮮度が大事。

初めて生の鶏モモ肉に手を触れて、切った時は、気持ち悪かったし、
鶏肉はニワトリだったな…と思った。

そして昨日はパノラマカフェ33で会ったホンに連れられ、
犬肉を食べることになった。戒めの意味も込めて食べる。
僕の家にはかつて犬がいたから、ともすれば吐きそうな気持になる。
40度の酒を飲まされ続けたのは逆に良かったのかもしれない。
あまり深くまで考えずに済んだ。「脂っこいけど、おいしい…」とほざきながら食べた。
酔いもさめたころ、自分の腹に犬がいると思うと気持ち悪い。
が、マクドから帰るとき、自分の胃袋に牛がいるなんて思わないのだから、
同様に何も思わないで犬肉を食べるか、
同様にハンバーガーや寿司を食べるときにも何か感じるか、どっちかだと思う。
どちらも嫌なら、矛盾とエゴに目を瞑って生きるか、ベジタリアンになるしかない。

僕はどうするか…

そんな事を考えながら帰ってきて、PCの電源をON。
キーボードの隙間から湧き出てくるアリを、モグラたたきの様に人差し指で潰してまわり、
コードをつたって這い上がってくるアリの大群に、ジェノサイドを即実施。

ああ、なんという「神」!もはやヒトデナシ。

いや逆に、矛盾とエゴに生きる…それこそがヒトなのかも知れない。

じゃあ大事な事は、それに気づくことだろうか…?



「セイボ」はずっと、石のまま。
[PR]
by romantic-sloth | 2009-06-07 16:49 | VIETNAM